ガス風呂釜は、浴槽内にたまった水をガスのパワーで加熱してお湯を沸かす機器です。
給湯器の一種ではありますが、キッチンなど屋内の別の場所への給湯能力はなく、浴室のみで給湯、湯沸かし、沸かし直しの機能を持っています。
また、シャワー機能をもつもの、持たないものにも分類されます。

昨今の住宅はほとんどガス給湯器が使用されるためあまり見かけなくなりましたが、古い集合住宅等ではまだ使用されていることもあります。

バランス釜(浴室内設置タイプの風呂釜)とは

バランス釜とは、ガスふろがまの浴室内設置タイプの別名で、屋外から空気を給気し、屋外に排気を行う風呂釜です。
以前あったCF釜という風呂釜が、浴室内の空気を給気し屋外に排出するという仕組みだったのですが、排気の逆流により一酸化炭素中毒の事故が起こる原因となりました。
給気・排気のバランスが良い新しい風呂釜はバランス釜と呼ばれ、このバランス釜の登場で、こういった事故が起こる可能性はほとんどなくなりました。

現在では新築の住宅に設置されることはほとんどなく、古いアパートや団地などで現在バランス釜を使用しており、壊れてしまったという場合で取り換えることが多いです。しかし、ガス給湯器へ買い替えされるケースがほとんどとなります。

弊社では風呂釜タイプからガス給湯器への交換にも対応しております。お気軽にご相談下さい。

バランス釜のメリットとデメリット

ガス給湯器と比べると、バランス釜のデメリットは当然多くなります。たとえば、水圧が低いことです。一般的なお風呂に比べると、約3割のパワーと言われています。
水圧が低いということはお風呂のお湯がたまるのが遅いということになります。冬場になると湯張りをしているそばから湯温が下がってきますので追い焚きをする必要もあり、実際に入浴できるまで早くても1時間弱はかかります。
また、ガス代に関してもバランス釜に比べ、給湯タイプの方がお湯を沸かす効率が良く、使うエネルギーが少なくなるため省エネとされています。

メリットとしては、追い焚きができるという点と、電気を使わないため停電時でもお湯を沸かすことができるという点が挙げられます。